まりこの育児(?)日記

2014年6月12日誕生!!2696gの男の子で、ゆうまという名前です。

誕生!

6月12日(木)晴れ (41週3日/生後0日)

6時半に起床。痛いし、暑いけどクーラーを下げると寒いしでよく眠れなかった。

朝食前に棒を抜いたりモニターをしたりするから

昨日の夜母が持ってきてくれたさくらんぼを食べた。おいしい。

陣痛促進剤は8時、9時、10時と飲むらしい。

 

8時から分娩台でモニターをつけて薬を飲み始めた。

昨晩はなんだかたくさん産気づいた人がいたらしく、

陣痛室のベッドがうまってしまって私は分娩台にいることになったらしい。

9時の薬を飲んだら子宮口が5センチ開いて、

先生が「イケるかも」と言って10時の薬を点滴に変更。同時に麻酔を始めた。

 

それまで3~7分おきくらいに痛かったのが全く痛くなくなっていって、

お腹から足にかけて痺れてゾクゾク悪寒を感じるように。

モニターでは陣痛のたびに赤ちゃんの心拍数が弱まるのがわかって、

110を下回るようになったりして、酸素の吸入もしてなるべく深呼吸を続けた。

私は麻酔のおかげで2日ぶりに痛くない状態になって眠たくなってしまった。

眠気と戦ってたけど先生に相談したら意外と

「全然寝て構いませんよ。眠ってる間に進む人もいますから」ということで

電気まで暗くしてもらって少しウトウト。すると1センチずつゆっくり進んでいった。

 

夕方からは私が上を向くと赤ちゃんの心拍数が弱まってしまうのでずっと横向きに。

ベテランっぽい助産師さんも「(お腹を)切りますか」なんて言うから不安になった。

悪寒がひどいし、熱も37.7度になるし、

帝王切開になるかもしれないから絶飲食で朝ごはんを半分食べて以降水も飲んでなくて

のども痛くなってしまって風邪をひいたかと思った。

 

麻酔が効きすぎたらしく全く痛くなかったので、夕方から麻酔を弱めた(切った?)。

夜6時頃だったか、子宮口が9センチ開いてからは全く麻酔が効いてないようだった。

痛くて痛くて、1分おきくらいに夫に手を握ってもらってがんばってフーッフーッと息をはいた。

そんなときにも夫は「二人目どうする?」とかいろいろ冗談を言ってきたり

「ハゲます」と言って私のつむじを広げるように触ってきたり

痛くて眉間のしわが寄ってるのを広げようとしてきたり

さすがに私が無反応でぐったりしてたら真剣に手を握ってくれるように。

 

7時すぎくらいに子宮口が10センチ、全開に。

普通は全開になってから平均2時間かかると聞いてたから、

痛すぎて絶望的な気持ちになってたけど、

たまたま分娩中の人が帝王切開になってオペ室がうまってしまったので、

その人が終わるのを待ってから10分だけ上を向いて一発勝負でいきんで吸引してみて

ダメだったら即帝王切開ということになった。

「10分だけがんばりましょう!

お母さんがパニックにならずに落ち着いてれば大丈夫!」と言われ、

指示通りに思いきりいきんで分娩台の手すりを引っ張った。

夫が立ち会ってくれて、頭を持ち上げるのを手伝ってくれた。

助産師さんが一人お腹を押して、いきむのと同時に吸引して頭が出たと言われ、

もう一度いきむと足まで一気に出て、痛みのかたまりが抜けたのがわかった。

母が「出産は大きい便秘みたいなもん」と言ってたのがちょっとわかった気がした。

ちゃんと泣き声が聞こえてほっとして、体の力が抜けて放心状態だった。

赤ちゃんを抱かせてもらって、涙が出た。

その後胎盤とかも出て、体の中がからっぽになった気分だった。

局所麻酔のおかげで会陰切開も縫合も痛くなかった。

赤ちゃんは夫いわく出産直後チアノーゼだったみたい。

やっぱりへその緒が二重に巻いていたらしい。

 

19時46分誕生。体重は2696g。

 

エコーでの推定だと3000gはあると思ってたからびっくりした。

あとから母子手帳を確認すると分娩時間は9時間10分で

(10時半から分娩だったのか・・・私としては3日かかった気分)

羊水なども含めた出血が880mlで多かったらしい。

分娩台でぐったりしてると夫と母が入ってきて、

大喜びで、本当に無事に生まれてよかった。

夫はいつでも帝王切開のハンコが押せるように近くにいて下さいなんて言われてたらしいし

二人とも朝からずっといっしょにいてくれてクタクタだろうけど

やっと喜ばせることができて、赤ちゃんが無事に生まれてくれて本当によかった。

夫に「からっぽの気分」と言うと、「男にもわかるように説明して」と言われ

「内臓を掻き出されたかんじ」と言ったらゾゾッとしていた。

麻酔で痺れてるし力が抜けてるから、骨もなくなった気分だった。

 

赤ちゃんが一旦保育器に入れられて

(夫はそれを見て「生まれた直後からVIP扱いで個室か」と言っていたと母が笑っていた)

戻ってきて、私は点滴をしながら脇に抱っこして、

とにかくかわいくて、夫も目を潤ませていた。

助産師さんが写真を撮ってくれた。

小さな顔、小さな手。重みが愛おしい。

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点滴は先生が「全開で」と言ったのでガンガンしてたら突然吐き気がして

赤ちゃんを右に抱えながら左の方に吐いてしまった。

吐き気をもよおしやすい点滴らしい。弱めてもらったら終わるのに朝までかかった。

ガウンも髪もベトベトでくさくなってしまって、

朝から絶飲食でからっぽなのにとどめのように吐いて本当にぐったり。

左の方を簡単に拭いてもらっただけで汚いし、シャワーも2日入ってないし

汗だくになったのに助産師さんが赤ちゃんに右のおっぱいを口にふくませて

こんな消毒も何もしなくていいんだとびっくりした。

 

その後また2回吐いて、出血も多かったせいでクラクラしてたから

車椅子ですぐ正面の病室へ。

後から聞くと、夫と母は先生に「今夜大出血するかも」とおどかされたらしい。

夫は結局2晩病室のソファでつきそって寝てくれて支えてくれた。

しっかり仕事の休みをとってくれてうれしかった。

とにかく無事に生まれてほっとして点滴しながら

ようやくつわりと縁が切れておいしく食事できると思ったのにと思いつつ

吐き気を我慢しながら11時頃眠った。